近年は医薬分業により、あちこちのお医者さんにかかっていても、同じ効果を及ぼす薬が出るということは少なくなってきていると思います。
しかし、健康補助食品と言われるようなものをお医者さんから出される薬とともに飲んでいる方は当院に来院なさる方にもたくさんいらっしゃいます。
「健康補助食品に数万円使っていたけれど、鍼灸治療を受けるようになって、あまりそういうものにお金をかけなくてすむようになった」
と言われて、とても感激したこともあります。
私はお医者さんと協力しながら、より早く患者さんに快適な生活ができるようになっていただきたいと思いながら日々治療させていただいていますので、西洋医学を否定したり、お医者さんに相談しないで勝手に薬の量を調整するようにというようなことは言いません。
鍼灸マッサージ師にはそういうアドバイスをすることは法的にも認められていませんし。
ただ、先日来院なさった患者さんが
「テレビで、お茶で薬を飲んでも問題ないと言っていましたが・・・・・」
とおっしゃっていましたので、ちょっとそれはまずいのではないかと思い、ここに食と薬の関係について調べてみようと思いました。
お昼に放送されている健康を扱う番組では、
「この症状が出たらこの病気」と言いきっています。ある先生は「この食べ物は朝食べるのがいい」といい、別の先生は「夕方がいい」と言うことが茶飯事です。
「この食品がいい」と放送されると、すぐにスーパーマーケットの棚は空っぽになるとか。
当院に来院される患者さんの中にも、その番組でいいと言われるものがあるとすぐに飛びついて、朝食も昼食も夕食も、間食までもその食品を口にしていたという方がいらっしゃいます。
あの番組のパーソナリティーは、健康にいいことばかりに接しているので、さぞ健康体なんでしょうね(笑)。
ここに書くことは、通常の食生活では問題にならないことです。
ただ、ある物が特別に好物で普通の人よりも多く食べるという方は注意していただきたいと思うのです。
また、同じ病気、例えば血圧を下げる薬であっても、すべてがグレープフルーツと相性が悪いということでもないと思います。
ここに書くことを頭の隅にでも置いていただいて、思い当たることがある方はかかりつけのお医者さんや調剤薬局の薬剤師さんにも相談なさって、よりよい食生活をなさることをお勧めします。
もし、私がここに書くことについて、それは違うぞというようなことがあったり、こういうこともあるんだぞというようなことがあれば、ぜひアドバイスいただければ幸いです。
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貧血がある人に出される鉄剤は、緑茶と一緒に飲むと、鉄分の吸収を阻害してしまうそうです。
薬を飲む前後一時間くらいは禁茶したほうがいいと言われています。
風邪薬に含まれるカフェインと、コーヒーやドリンク剤に含まれるカフェインが重なって、頭痛やいらいらなどの副作用が出る可能性があります。
気管支喘息の人が飲んでいる薬の中には、コーヒーを飲むことで、いらいらや不眠、脈が早くなるといった副作用が強く出るものがあるそうです。
消化性潰瘍がある人は、カフェインが胃酸分泌を刺激します。また、治療薬によっては心臓や血管、中枢神経に対する副作用が増強されることがあるそうです。
また、癲癇(てんかん)の人が飲んでいる薬も、カフェインが発作の鎮静効果を弱めたり消失させたりすることがあるそうです。
禁煙のために使用されるニコチンガムも、コーヒーやコーラがその作用を弱めるそうです。
グレープフルーツ果汁は、高血圧の人が飲む薬の作用を強めることがあり、過度の血圧低下、頭痛、心拍数の増加、目まいなどを引き起こすことがあるそうです。
また、睡眠薬の催眠効果を増強させることもあるそうです。
一部の花粉症の薬は、グレープフルーツが不整脈を起こさせることがあるそうです。
グレープフルーツ果汁は、糖分が少ないということで糖尿病の患者さんにもよく勧められるようですが、他の食品や薬に比べて持続効果が長いので、できればグレープフルーツそのものもジュースも摂取しないほうがいいようです。
オレンジジュースは大丈夫のようです。
納豆やほうれん草、ブロッコリー、青汁などは、ワーファリンという血栓を予防するための薬の効果を抑えてしまうそうです。
逆に玉葱は、ワーファリンの効果を増強し、出血しやすくなったり止まりにくくしたりするそうです。ビタミンCを多く含む清涼飲料は、女性ホルモン剤との併用で、血中濃度が上昇するそうです。
水虫治療薬の中には、酸性飲料の摂取で吸収が増大するものもあるそうです。
脂質代謝を改善する薬は、酸で分解されることで副作用が出たり薬効が低下しやすいそうです。
吸収速度と吸収量が弱まるようです。宴会の途中、一刻も早く止めたい頭痛や歯痛の薬は、面倒でも水で飲んだほうがいいようです。
また、心筋梗塞などの予防薬としてアスピリンを常用する場合、大量のビタミンeと併用すると、歯ぐきから出血を起こすことがあるそうです。
テトラサイクリン系の抗生物質を服用している人が鳥レバーを食べると、頭蓋内の血圧が上昇して激しい頭痛が起こるそうです。
普通に食べる分には影響は殆どないそうですが、結核の薬を飲んでいる人で「焼鳥のレバーには目がない」という人は、薬との相互作用で血圧上昇、発汗、動悸、吐き気などを起こすことがあるそうです。
セント・ジョーンズ・ワート(別名、セイヨウオトギリソウ)というハーブは、特定の経口避妊薬や免疫抑制剤、てんかんや不整脈などの薬を効きにくくするそうです。
キャベツは、解熱鎮痛薬、抗不安薬、甲状腺疾患薬の効果を低下させるそうです。
キウイフルーツは、一部の抗精神剤の効果を弱めたり、逆に女性ホルモン剤の効果を高めることがあるそうです。
バナナも、抗結核薬との相互作用で中毒症状が出ることがあるそうです。
腎不全の患者さんが青汁を飲むと、カリウムが十分排泄されず、高カリウム血症になることがあるそうです。手術後に、早く元気になろうと青汁を飲んだことが結果的に仇になるということもあるので、十分注意が必要です。