ひらせ鍼灸院 平瀬徹の実体験


2018年2月28日、特定健康診査のオプションの大腸癌検診を受けたところ、二回のうち一回の検便に血が混じっていたと言われました。「もう一度検便をして、大丈夫なら一年様子を見てもいいですよ」とホームドクターに言われたのですが、母がS状結腸のポリープを摘出しているので、思いきって精密検査を受けることにしました。

5月末の検診で異状がなければ、やっと発作性心房細動の通院から無罪放免になると言われていたのに・・・・

私が検査してもらった病院は、家で下剤を飲むのが基本のようでしたが、薬剤師さんから「飲む量や時間の管理が大変だよ。こっちに来てから飲んだら」とアドバイスいただきました。早起きして家で下剤を飲めば朝食のみ絶食でよかったのですが、バスや地下鉄に乗っているときトイレに行きたくなっても困りますし・・・・

母や患者さんからは「2リットルの下剤を飲むのは大変だよ」とか「内視鏡は痛いよ」と脅されていましたが、私はいたって快便のせいか、下剤も1リットルで合格が出たし、内視鏡も想像していたより苦しくはありませんでした。

肛門から内視鏡を入れたとたん「あ、既にポリープがありますね」と言われてしまいました。「どうするか、 後で考えます」とのことでしたが、盲腸まで内視鏡を入れても異常はなかったとのことで、1センチの直腸にできていたポリープを摘出していただくことができました。

私は昨年8月に心臓のカテーテル手術を受け、血液さらさらの薬を飲んでいました。もし今も血液さらさらの薬を飲んでいたら、その場でポリープを摘出することはできなかったようです。また、複数ポリープができていたら、入院手術になっていました。

便潜血陽性反応で大腸がんが見つかるのは数パーセントと言われています。その多くは、便秘の際にいきんだりなどの一過性の出血や粘膜傷害によるもので、過大な心配はいらないことが多いようです。しかし、苦痛を伴わない検便による大腸癌検診は、積極的に受けたほうがいいと、今回痛感しました。

発作性心房細動からお世話になっている病院は、スタッフの方々もとても明るく親切に応対してくださいます。ボランティアの方が各科の受付までガイドヘルプしてくださるので、一人で行っても安心です。ただ、CTや内視鏡のような大きな検査をする場合、同意書への自筆署名を求められます。まだまだ上手には書けませんが、カード決済のためのサインの練習をしておいてよかったと思っています。でなければ、ついでにポリープを摘出していただくことは叶わなかったのですから。


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